郵便局と銀行は、わりあい自宅から近いのだが、
義母と歩いていくのは、結構しんどいものだったと思う。
うっすらとした記憶だが、義母が何度も同じ質問をしていたように思う。
そして、その頃の自分は、うまく質問をかわすという頭がなく、
ご丁寧に何度も同じことを答えていたと思う。
とにかく、ぐったりと疲れたのは覚えている。
さて、まず郵便局。
具体的なやりとりなどは覚えていないが(委任状みたいなのを書いたかな?)、
休眠口座はないとのことで、ひと安心する。
ついでに、ATMでお金を下ろそうと、義母に暗証番号を聞きながら操作していると、
いつの間にか、背後に郵便局員さんが立って、こちらを見ているのに気が付いた。
「あ、そうか、あやしい人だと思われているんだ・・」
振り込め詐欺に間違われていたようだった。
もしくは、老人をうまく言いくるめて、金を巻き上げようとしている輩に見られたのか。
「まあ、ご老人とツーショットで、ATMにいたらそうなるわな。。。」
と今なら冷静に思えるが、
血の気がサーっと引くような思いだったのは、強く覚えている。
そのあと、銀行2店舗も回った。
どちらも、休眠口座はなかった。
いま思うと、この時にきちんと口座確認をしていて良かったなと思う。
そして、義母がまったく抵抗しなかったのも、良かったなと思う。