お金の管理(その3)

郵便局と銀行は、わりあい自宅から近いのだが、


義母と歩いていくのは、結構しんどいものだったと思う。



うっすらとした記憶だが、義母が何度も同じ質問をしていたように思う。


そして、その頃の自分は、うまく質問をかわすという頭がなく、


ご丁寧に何度も同じことを答えていたと思う。




とにかく、ぐったりと疲れたのは覚えている。




さて、まず郵便局。


具体的なやりとりなどは覚えていないが(委任状みたいなのを書いたかな?)、


休眠口座はないとのことで、ひと安心する。



ついでに、ATMでお金を下ろそうと、義母に暗証番号を聞きながら操作していると、


いつの間にか、背後に郵便局員さんが立って、こちらを見ているのに気が付いた。




「あ、そうか、あやしい人だと思われているんだ・・」



振り込め詐欺に間違われていたようだった。


もしくは、老人をうまく言いくるめて、金を巻き上げようとしている輩に見られたのか。



「まあ、ご老人とツーショットで、ATMにいたらそうなるわな。。。」


と今なら冷静に思えるが、


血の気がサーっと引くような思いだったのは、強く覚えている。




そのあと、銀行2店舗も回った。


どちらも、休眠口座はなかった。




いま思うと、この時にきちんと口座確認をしていて良かったなと思う。


そして、義母がまったく抵抗しなかったのも、良かったなと思う。

はじめに(その2)

数年前の出来事は、思い出しながら書いています。


そして、自分でも記憶がないことが、たくさんあります。


また、時系列があやふやな部分もあります。



気がついたら、訂正をすることがあるかもしれません。


でも、内容的に支障がなければ、そのままにしておくかもしれません。



ですので、”そんな読み物”として、参考にしていただけると幸いです。

お金の管理(その2)

義母名義の通帳や印鑑は、こちらで保管することにした。



なんと、印鑑は10本以上もあった。




義母は、以前から、探し物をしていることが多かった。(認知症になる前から)


かなり忘れっぽい性格だと思う。



なので察するに、「印鑑がない!」となったときに、


買い足した印鑑が、これほどまでになってしまったのだと推測した。



通帳は3冊あった。


郵便局と、銀行が2冊だった。



この周辺で口座を作るとなると、この3店舗くらいだし、


郵便物や、ゴチャゴチャとした書類なども確認したうえで、


これ以外の銀行に口座はないと、とりあえず判断した。




でも、同じ銀行で、休眠口座があるかもしれないので、


この際、確認することにした。




問い合わせると、本人が店頭で申請しないと、


本人名義の口座は教えられないとのことで、


仕方なく、義母と2人で行くことにした。