義母の金銭感覚
前にも書いたが、義母は、認知症になる前から、
浪費家で、金銭感覚もメチャクチャだった。
「お金がない」が口癖だった。
こういう性分の人間は、
手元にお金があったら、使ってしまうようだ。
だから、貯金もできない。
でも、義母は、定年まで正社員で働いていたし、
そのあとも自営で働いていたので、
これほど金銭感覚が破綻しているとは想像もしなかった。
そういう性分というのは、職業とは無関係なんだろう。
それにしても、義母宅に行くたびに、
「お金がない」と聞かされると、
あまり良い気分にはならない。
それでいて、おかしなことに出費をしたりするので(数十万の絨毯とか)、
わたしとしては、ヤキモキすることも多かった。
でも、必要以上に立ち入ることも出来ないので、
なんだかモヤモヤするばかりであった。
だから、義母が認知症になって、
こちらで金銭管理が出来るようになったことで、
なんだか胸のつかえが下りたようだった。
ホッとする感覚だった。
認知症になった今でも、義母は、
「お金がなくて・・」と言うことが多い。
お金があるか、ないかもわからないのに・・・・。
つくづく、人間というのは、
思い込みで生きているんだなぁと感じざるをえないのだ。