叔母(その1)
”性格の変化”で、叔母のことを思い出した。
話は逸れるが、ちょっと書いてみようと思う。
叔母は、5年以上前に、くも膜下出血で、突然倒れた。
前触れもなく、本当に突然だった。
特に、持病などもなかったと思う。
当時80歳くらいだった。
一時は、生死も危ぶまれたが、
身体は不自由になったものの、
現在も生き長らえている。
その叔母が倒れる以前のことだが、
実母を交えて3人で会食する機会が、度々あった。
叔母は、口が荒っぽい方なのだが、
だんだんと他人の悪口が増えるようになり、
わたしは、一緒に食事をするのも苦痛に感じるようになっていた。
覚えているのは、倒れる数か月前に、
病気をした知人が杖をついて歩いているのを見て、
「ああはなりたくないな!」と、
侮蔑ぎみに話していたことだ。
また、倒れる1か月前には、
「救急車に乗るようなことにはなりたくないね」
とも言っていたのは、はっきり覚えている。
しかし、それらは、叔母に降りかかってきてしまった。
他人の悪口ばかり言ってたからか、
あるいは言霊が引き寄せてしまったかどうかは
まったく分からないが、
わたしの中では、
”言葉には気を付けよう”と、
強く戒められた出来事だった。