お金の管理(その3)

郵便局と銀行は、わりあい自宅から近いのだが、


義母と歩いていくのは、結構しんどいものだったと思う。



うっすらとした記憶だが、義母が何度も同じ質問をしていたように思う。


そして、その頃の自分は、うまく質問をかわすという頭がなく、


ご丁寧に何度も同じことを答えていたと思う。




とにかく、ぐったりと疲れたのは覚えている。




さて、まず郵便局。


具体的なやりとりなどは覚えていないが(委任状みたいなのを書いたかな?)、


休眠口座はないとのことで、ひと安心する。



ついでに、ATMでお金を下ろそうと、義母に暗証番号を聞きながら操作していると、


いつの間にか、背後に郵便局員さんが立って、こちらを見ているのに気が付いた。




「あ、そうか、あやしい人だと思われているんだ・・」



振り込め詐欺に間違われていたようだった。


もしくは、老人をうまく言いくるめて、金を巻き上げようとしている輩に見られたのか。



「まあ、ご老人とツーショットで、ATMにいたらそうなるわな。。。」


と今なら冷静に思えるが、


血の気がサーっと引くような思いだったのは、強く覚えている。




そのあと、銀行2店舗も回った。


どちらも、休眠口座はなかった。




いま思うと、この時にきちんと口座確認をしていて良かったなと思う。


そして、義母がまったく抵抗しなかったのも、良かったなと思う。

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