見慣れない通帳

たまたま、義母の古い通帳を見てみた。




もう記帳がいっぱいで、繰り越された通帳を、ずっとそのまま保管してあった。


なので、たぶん5年くらいは見ていなかった。




とあることで、ゆうちょの登録印を確認しなければならず、古い通帳に残っていないかと見てみたのだ。


今まで、カードで引き落としだったので、登録印は必要なかった。




その古い通帳をよく見ると、”か〇ぽ保険”との記載があった。


毎月、か〇ぽ保険の名義で引き落としされていた。


つまり、保険に入っていたということだ。


しかし、そんな話はまったく聞いたことがなかった。




たしか、保険は民間の保険会社に入っていたが、ずいぶん前に解約したとは聞いたことがあった。



しかし、か〇ぽ保険は初耳だった。



さっそく夫にも確認してみるが、案の定、わからないという。

最近の様子

ずっと、過去の振り返りを書いてきたが、


義母の、最近の様子を書いてみたいと思う。




日中は、だいたいデイサービスに行っている。(週に5日)


帰宅するのが、夕方くらい。


そこから夕飯までは、ボーっとしたり、寝ていることが多いようだ。




現在は、すでに亡くなったじいちゃんとばあちゃん(自分の父母)が、


生きていると思い込んでいる状態が続いている。




しかし、実際は、ばあちゃんは10年以上前に亡くなり、


じいちゃんは、いつか分からないほど前に亡くなっている。(30年前くらい??)




「ばあちゃんがいないの・・・」


と義母に言われるので、


「もう亡くなったんですよ」


と答えると、


「えー!わたし知らない・・」


とその度にショックを受けているよう。




なんだか可哀そうな気もするのだが、


適当なことを答えると、


矢継ぎ早に質問をしてくるので、


かえって面倒なことになるし、


本当のことを答えた方がいいだろうと思っている。




この”思い込み”は、ある期間続いた後、


別の思い込みに変わっていく。




あるときは、もう死んでしまった飼い犬がいると思い込み、


毎日ご飯を用意していた。


そのご飯が、いつのまにか、昔の犬小屋の前に置いてあったりした。


その思い込みは、もうなくなった。


たぶん、飼い犬のことも忘れてしまったのだろう。

叔母(その2)

さて、その叔母なのだが、


倒れてからは、他人の悪口を一切言わなくなった。



あんなに、あんなに、嫌な話ばかりしていたのに、


悪口どころか、マイナスな言葉もなくなってしまった。



ずっと一緒にいるわけではないので、


100%そうなのかは分からないが、


わたしの知る限りでは、


そういった言葉を聞くことはなくなった。




その点においては、単純に、良かったなぁと思う。




義母もその傾向があり、


気に障る話し方をしたり、自分勝手に怒ったりなど


ということは、めっきり減った。




認知症も、脳の病気だし、


くも膜下の叔母も同様に、


なにか脳内で起きたんだろうか、と勝手に思っている。




あるいは、”人生の終わりに向けての作業”が行われているんんだろうか。